PLAY THE GUITAR VOL28

耳コピーのポイント


耳コピーのポイントとは?

以前コピーのポイントを簡単に紹介させていただきましたが、 今回は一歩進んで耳コピーの簡単なアドバイスを掲載させて いただこうと思います。
ただのコピーでさえ難しいのに楽譜もなしで耳だけでコピーなんて ・・・・と思われる方もいるかと思いますが、一昔前は今のように楽譜もそろってなく、耳コピーに頼らざるえなかったときもあります。 現在でもカラオケなど新譜の製作者はCDを頼りにほとんど耳コピー を行ってをり、その製作者の善し悪しでカラオケの質が変わるとのことらしいです。
まあ、ここまでなる必要はないと思いますが、耳コピーを行っていると耳が鍛えられる他、理論などにも徐々に詳しくなっていくことと思います。さっそく簡単な曲からでも挑戦してみましょう。


耳コピーのポイント

  • 自分がよく聞いている曲を選ぶ

    まず自分が、何度も聞いてよく覚えている曲を選ぶとよいでしょう。 また、耳コピーにあまり挑戦したことがない方は、まずはスローな曲を選びまたコードチェンジも激しく変わらないものから始めるといいと思います。


  • 耳からの情報を中心に

    耳コピーを楽にすばやく行うためには、音楽理論を参考にKYEやスケールを把握した上でやるとかなり楽になります。もしくはスローに再生できるマシンなどを使ったりしても効果的かもしれません。(スローに再生するカセットなどは音程が下がる機種が多いようです)
    しかし、最初から音楽理論に詳しかったり、機材があるとは限りません。
    理論やマシンなど使わずにやるからこそ耳が鍛えられるといえますし、まず耳で コピーしてそれから理論とつきあわせても理論の理解が深くなっていいと思います。 以下は、耳を中心にコピーする方法を述べていきます。


  • チューニングを確認してみる

    まずは、曲のチューニングを確認してみることから始めます。
    変則チューニングなどの場合もあるので事前に確認できるといいと思います。
    また、テープやCDの場合は機材の調子が悪く回転速度がおかしかったり するとそこでチューニングが狂ってしまうことがあります。
    ちなみに回転が速いとチューニングは上がり遅いと下がってしまいます。
    自分のギターとチューニングがあっているかどうかチェックしてみて下さい。
    このように機材の不良でチューニングがずれていたりする場合もあり、これが 原因でコピーがしにくくなる大きな原因になることがありますので注意して下さい。


  • オーディオのイコライザーで音色を調整してみる

    つぎに曲のギターパートを聴き取りやすいように、オーディオ等の イコライザーを調整してみます。ギターの場合はベース音(低音)をおとしトレブル(高音)を上げるとギターの音が聴き取りやすいようです。


  • まずはギターソロから取り組んでみましょう

    コードの音(和音)を聴き取る作業は、簡単なコードや押さえかた以外は和音のため難しいものです。まずはギターソロなど単音から挑戦してみるといいと思います。


  • 速弾きの対処方法

    ギターソロの速いパートが聴き取りにくい場合は、まず出だしの音と、 終わりの音を最初にとります。そして徐々に間の音を解明していくと よいでしょう。
    たとえば、最初は出だしの音と終わりの音の1音づつ、次に出だしの 音と終わりの音を2音づつのような方法で試みてみるといいようです。


  • コードの音をさぐってみる

    このようにしばらく耳コピーを続けているとだんだんコードの音も 聴き取れるようになってきます。
    コードの音がよくわからない時には、まず一番低くなっている音を 聴き取ってみます。(もしくは高い音を)
    そのときベースやトレブルを前述のように聴き取りやすいように 調整してみると音がとりやすいようになります。
    そして自分の知っているコードでこの音が含まれたフォームがないか などいろいろ検討してみるといいです。
    ない場合は思いきって自分で造ってみるといいです。


  • 最後に

    いろいろと苦労されなんとか1曲コピーができたことと思いますが、 やはり最初は完全コピーとはいかないものです。
    しかし、それでいいと思います。この耳コピーという作業により オリジナリティーのあるコードや運指をものにできるチャンスとも いえるのです。また耳をだんだん鍛えられていきます。
    このように何曲かやっていくうちに完全コピーも近づいていくこと でしょう。
    プロギタリストにもいわゆる指ぐせ(得意の運指パターン)というものがあります。 事前に市販の楽譜などでこれからコピーするギタリストのくせなどを調べて おくのもよい方法だと思います。



参考になるといいのですが

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